慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において
◆半身や顔だけが写っている実写の映画と絵やアニメなどに関するイスラーム法的解釈(フクム)
問題なく許されている、ということでイスラーム法学者間一致。
以下のイスラーム法による条件を満たさないものは、基本的には許されていない。
1.イスラーム法の原則、ムスリムの道徳や習慣に反しない内容であること。
例えば、殺人を奨励するような内容や、イスラームを軽視するような内容は禁止されている。
2.その映画を見ると楽器を使った音楽を必ず聴いてしまうものでないこと。
一部の楽器を除き、楽器を使った音楽は禁止されているため、それを見ることで音楽を聴いてしまうものは禁止されている。
以上のような禁止事項を含む映画は、それを売買することも個人的に見ることも禁止されている。
それによって、罪ある行動に協力し、それを広めることに手を貸すことになるため。
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また、全身が描かれているものは、以下の理由から許可している学者もいます。
◇全身が写っている絵やアニメに関するイスラーム法的解釈(フクム)
学者の間で意見の相違がある。
最も厳しい意見は全身の絵やアニメでの描写は全面的に禁止、というものから、許可するものまで。
許可するものは、以下の理由による。
1.世界中でテレビが見られているという現実。社会を腐敗させる内容を流しているテレビや映画に釘付けになっている
現代人にとって、それを道徳的に正しいことを勧める内容のものを流し、教育の一環として使うことには大きな効果があるため。
写真であっても証明写真などは学者間の一致で認められている。基本的には認められているものを、良い目的に使うのは
問題がない。
2.ただテレビを見ることを全面的に禁止だけでは人々がそれを止めることが難しいという現実から。禁止すると同時に、その代わりとなる
ものを与える必要がある。これだけ広まって一般的になったものを全面的にただ禁止、というのに従う人はごくわずかであるから。
3.こういった絵やアニメを使うことで、多くの善に貢献することができる。人々に効果的に良いことを勧めたり、宣伝するために。
4.現実的に、見本となるような人が少なくなってしまった現代で、ロールモデルを提唱するために絵やアニメを使うことは効果がある。
アウラを隠した状態で、禁止された音楽も使わずにイスラームの歴史や道徳を教えるためにこれらを使う効果は高い。
5.イスラーム国の権力者は、人々に対して責任があり、こういった腐敗を招くものを禁止する義務があるが、その際に、代わりの
良いものがあれば、勧めやすく、また国民も従いやすい。
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